こんばんは。今年もまたラマダン月が始まりました!
昨晩、去年サフール《夜明け前の朝食》を一緒に食べた同じ寮の友達と、「ラマダンだねー!」「もう一年経ったってこと?!」という話をしましたが、
ということは、私がインドネシアに来てから、一年経過したということです。
はやかったような、長かったような・・・。なんとも感慨深いものですね。
去年のラマダン断食の記事には、ラマダンの概要など合わせてまとめてありますので気になる方はぜひこちらからお読みください。
去年はどうやらいきなり水も煙草もなしの、ガチ断食に挑戦して体調を崩したようです。熱が出たことは覚えていたけど、頭痛までしていたことはすっかり忘れていましたね。忘却には勝てない。こういう記録は大事です。
今年は、5月17日から6月14日までがイスラムのラマダン月となってます。
私はというと、初日しょっぱなからサフールを食べはぐりつつ、寝坊し、大学の約束時間が迫る中、12時くらいまで何も食べていなかったので、そのまま水ありタバコありでなんちゃって断食をしています。水ありだとかなり楽です・・・。
今年の目標は徐々に体を慣らしつつ、最終的には水無断食ができるようになることですかね。断食の記録は去年しましたので、今年は、断食月のお買い物ということで、スーパーマーケットの雰囲気を記録に残したいと思います。私ね、実は結構このラマダンのお祭り感好きです。
ラマダン月のスーパーで見られるラマダンらしい商品
まず、この時期限定で見られる商品でめぼしいもの・・・・
クルマ/Kurma
日本では「デーツ」と言われる。ナツメヤシの実。レーズンや干し柿のような甘い味がする*1。私は砂糖漬けだと思ってたんですが、砂糖を使わず干しただけで甘くなるようです・・・!断食明けに食べると幸せな気分になれる。
パルセル/Parsel
ラマダン明けに友達や同僚などに贈る。日本でいうお歳暮とかお年賀とかに近い贈与慣習のための贈り物。これは、Rp.300.000(2500円くらい)ですが、もっと大きいRp.400.000(3500円くらい)のもありました。ただのお菓子の詰め合わせですが、高い。
爆竹/Tasbih
ラマダン月が明けるときのお祭り騒ぎに使う。ラマダンが半分過ぎた頃から、断食明けに聞こえ始めることがある。
なんだろう、すごく見たことのある黄色い髪の少年が印刷されてる気がする。。。。、
ラマダン商戦って絶対あると思う
ムスリムが多い社会ってこの時期ものすごい繁忙期だと思うんですね。
この写真、平日の昼間ですよ。この時間はいつも空いているのに・・・。
クリスマス正月と日本の年末年始、消費者の購買意欲が増す様に、ラマダンからレバラン休暇にかけてみなさんほんとによく買うと思います。
普段外食が多いインドネシアですが、サフールは大体おうちで食べますし、その時間にやってるお店はありませんから、みなさん買いだめするわけです。
断食してる最中に買い物してるってのもあるかもしれないですけど・・・。
私もなんかレジ横の「おーい、お茶」をなぜか2本も買ってしまいました。
去年の記録で、「お腹が減っている時に買い物をしてはいけない」と書きましたけど、断食月ですから、仕方ないですね、はい。
あとなんか、お買い物してる皆さん本当に楽しそう。楽しいのは良いことですね。
今日の断食明けメニュー
今日の断食明けのメニューは、路肩で売っていたEs Buwah(フルーツ・ポンチ)です。
お母さんがムケナ姿で売っていたので、かわいくてつい写真を撮らせてもらっちゃいました。
本当はSoto Ayan(鶏肉スープ)を食べたかったんですけど、スーパーで鶏肉が売り切れていたので断念。どうしようかなと思っていたんですが、
断食明けにお部屋の外に出たら、寮のお手伝いさんにOsen-osen(豆腐や鶏肉などを唐辛子等で味付けしたもの)とご飯をいただきました。ありがたやー!
ムスリマではない私がラマダンに参加する理由
それはね、端的に言うとBuka Puwasa(断食明け)が楽しいからです。
加えて「日常的にこういった苦しい状況にいるひとの気持ちを理解する」ためという誰かから聞いたラマダン断食の理由が、素敵だと思うからです。
こういう苦しい経験を社会で共有するのは良いことだなと思うからです。やっぱり人の苦しみって、経験してみなきゃわからないです。
苦しみの共有って、ずーっとみんなで苦しい、我慢大会みたいなのは良くないと思います。しかし、苦しみを共有し理解することで、人にやさしくできたり、この社会を改善しようと思えるならとても良いことだと思うのです。苦しみを自己責任と一蹴されてしまう社会よりも、苦しみを共感してくれる社会の方が、救われませんか?
しかし、体調不良になってまで無理をしないというもの大切かなっと思います。もし、私みたいにムスリマじゃないけど参加してみようってひとは、お水ありから始めることをお勧めします。
加えて、日本在住ムスリムの皆さま、本当に本当にお疲れ様です・・・。一ヶ月、無事に乗り切ってください。もし、あなたの身近に断食してる方がいらっしゃったら心の隅でよいので、イスラム社会におけるラマダン行事について思い出してもらえたら嬉しいです。
まとめ
- ラマダン月のスーパーはラマダンらしい商品がたくさんあって楽しい
- イスラム社会のラマダン月は繁忙期
- Es Buwahはホント美味しいね。
- ムスリマじゃないけど、人に優しくできる気持ちを学ぶために断食してます。
- 水無への挑戦はまだ無理
外からアザーンが聞こえてきました。
ということは、断食明けですね!Buka Puwasa!わーい。
それでは、今年も、Selamat Ramadan! Berpuasa!
Selamat Menjalankan Puasa Ramadhan 1439H/2018!
▼断食中に空っぽになった頭と時間を使って、「神様が人間に断食を行うことを求めた理由」を考えてみました。