こんにちは、今回は、インドネシアの国民食インスタント麺について(第二弾)です。随分前に、インドネシアのカップ麺に関する記事(【Pop Mie MIGELAS/インドネシアの即席麺:カップ麺とコップ麺】Pop mie is my best friend【食べてみた】)を書きました。
しかし実は、カップ麺の値段は割高(Rp.5000/40円くらい)であるため、袋麺のほうが人気です。袋麺の値段は、スーパーなどで購入すれば約Rp.2000/15円!カップ麺の半額以下で、量もしっかりあります。ホテルなどの出先でキッチンを使えない場合は、やはりカップ麺が便利なのですが、日常的に食べるとなるとインドネシア人も私も、圧倒的に袋麺を食べる機会が多いです。
そこで今回は、インドネシアの即席袋麺について、特に、私が贔屓しているWingsFood社のMie Sedaapについての記録をしたいと思います。
インドネシアの即席麺概要と歴史
インドネシアのインスタント麺(袋麺)は、製造会社も種類も豊富!
インドネシアには、即席麺を製造する複数の会社が存在しています。その中でも特におおきいのが、IndomieやPop Mieを製造するIndofood、Pop Mieの記事でも書きましたがアフリカにも市場を持つグローバルな企業です。はじめの写真はインドネシアで一番有名なインスタント麺シリーズIndomieの地域限定(人気だからか?ジャワでもよく見かけます)アチェ風焼きそばです。
そして、その他にも今回の記事で紹介するMie Sedaapシリーズを製造するWINGSFOOD、サンバルやソース製品で有名なABCが出すMie ABC、Salam Mie、Alhamie等々調べるとかなり多くの商品が製造販売されているようです*1。
このかわいいおじさんマークのSarim miも、Indomie、 Mie Sedaapに次ぐ人気商品です(この三種類でインスタント麺の棚はだいたい埋まっています)。SarimiもIndomieと同じIndofoodが製造しています。Indofood強い。
ちなみにインドネシア語版ウィキペディアの「Mi Instan」の項目では、日本の「チキンラーメン」やその製造者である日清製粉の「安藤百福」などの名前が登場し、即席麺の歴史がまとめられていました*2。今やインドネシア人の主食になった即席麺、それに対する愛が垣間見えます。
インドネシアにおけるインスタント麺の歴史
ウィキペディアによると一番初めにインドネシアでインスタント麺が発売されたのは、1968年だったようです。発売された製品は現在Indomieを製造しているIndofoodによる製品「SuperMie」、現在この会社から発売されている最も有名な商品「Indomie」はその四年後の1972年から発売が開始されました。上記のSarimiシリーズは、2007年から発売されたようです。
インドネシアで初めて発売されたというSuper Mie、私は見かけた記憶がなかったので勝手に発売終了しているのかと思っていましたが、超ローカルなスーパーで見つけました。
1968年発売のSupermi、2019年の今年で発売から51年目!歴史を感じます。これらの商品を製造販売してきたIndofood社は、インドネシアにおいてインスタント麺業界の先頭を切って走り続けてきた会社だといえます。そしてそのIndofoodから発売されているインドネシアで一番人気のIndomieは、40年以上の間インドネシア人に愛され続けてきた商品です。
IndomieよりもMie Sodaap派の私
Indofoodが製造するインドネシアのインスタント麺を代表するIndomieは、日本にも輸入され、輸入食品などを扱う店舗(カルディなど)で購入することができます。バリ島などから帰国する際のお手軽なお土産として、「インドミ」の名前が挙げられることもよくあります。
しかし!
実は、私がインドネシアの袋麺の中で一番好きなのは、WINGSFOOD社が発売しているMie Sedaapなんです。理由は、麺のもちもち感にあります。Indomieにはいろいろな地域限定の味などがあり時に試しに買ってみたりするわけです*3が、日常的に買いだめしているのはMie Sodaapシリーズです。製造販売の開始はなんと2003年!*4
以下、ウィキペディアの引用です。
Mie Sedaap adalah merek mi instan yang diproduksi oleh Wings Food dan produk mi instan populer kedua di Indonesia. Diluncurkan pada tahun 2003, tiga puluh satu tahun setelah Indomie [Mie Sedaap - Wikipedia bahasa Indonesia, ensiklopedia bebas].
(Mie SedaapはWINGSFOODによって製造される即席麺ブランドの一つ。インドネシアで二番目に人気の即席麺である。Indomieの販売開始から30年後の2003年に販売が開始された。)
いや、すごい。さっきまで知らなかったけど、やっぱり、この麺のもちもち感で一気に上り詰めてきたんだね!Mie Sedaap!!ちなみにSedapとはインドネシア語で「おいしい、うまい、快い」の意味です。美味しい麺!間違いない!
Mie Sedaap Instant KARI SPESIALを食べてみた
今回記録するのは、「Mie Sedaap Instant KARI SPESIAL」です。パッケージには、カレースペシャル味とあります。2009年に発売された味です。
Mie Sedaapシリーズの定番の味には、蛍光緑色の袋のRasa Soto(カボスを絞ると美味しい/一番好き)、黄色の袋Kari Ayan(チキンカレー味)、緑色のBakso(インドネシア風肉団子味)の三種、その他にもMie Grengのようなスープが付かないものも販売されています。今回はカレースペシャルということで、何がスペシャルかというと、
Bumbu Kari Kental(Kentalとは濃いの意味)、カレールーのような調味料が付いていることです。つまり、これで、通常のカレー味よりもスープがトロっとするわけです。
Mi Sedaapの作り方
調味料は、4種類、油(実はこの油も各味によって風味が違います)とチリ、スープの素、カレールー!これを器にに全部あけます。
あとは、麺を茹でて、茹でたお湯をちょっと使って粉末スープを溶かしたら、麺もゆで汁も全部入れて混ぜます(水分は少なめにした方が味がちょうどよくなります。日本のラーメン感覚でお湯を入れてしまうと味が薄くなります)。
インスタント麺三昧の生活は身体に悪そうなので、微かな抵抗としてキノコを麺と一緒に茹でて混ぜました。スープのトロッと感がいい!ちなみにキノコはホクトのキノコです。
Mi Sedaap Rasa Sotoが最強
カレー味も中々美味しかったのですが、やっぱりSotoには勝てない、という結論です。ラーメンも醤油に限るけど、インスタント麺も定番の味に限ります。
卵を麺と一緒にゆでて混ぜると美味しいです。黄身を半生(温泉卵風)にするのもよし、ぐるぐるに混ぜるのも良し、どちらでもよく合います!!
ちなみに一時帰国の際にこちらのSoto味をお土産として日本に持ち帰ったら、家族友人にも、美味しいと評判でした。ミゴレンの方が知名度がある*5のですが、日本人にもなじみがあり食べやすいのは、このKuah(スープ)の インスタント麺かもしれません。カボスの香りが香って本当にさわやかでおいしいですよ。
まとめ
- インドネシア即席麺業界は競争が激しい
- 老舗IndofoodのIndomieを追い詰める、新人Mie Sedaap!(Wings Food)
- でも、実際Mie Sedaap!が、うまいんです。
- ちなみにMie Sedaap Ayan Bawang TelurやWhite Carryなどもある。(貯蔵してるので食べたら記事にします。)
- Mie Greng やMie Sotoなどの定番の味で食べ比べるとその美味しさがよく比較できます。Mie Sedaap!美味しいです、まじで。圧倒的、麺のもちもち感。
以上、インドネシアのインスタント袋麺、Mie Sedaapの美味しさについての記録でした!
▼カップ麺ならPopmie(indofood)が一押しです。麺のジャンク感がたまらない。
ちなみに、その後、このPopmie Meatyシリーズを全然見かけないのだけど・・・製造中止になったのかしら・・・?個人的には好きでした。
*1:調べていると見たことのない製品が次々と・・・
*2:Mi instan - Wikipedia bahasa Indonesia, ensiklopedia bebas
*3:画像のMie Greng Ache(アチェの焼きそば)も試しましたが、ものすごく辛かった・・・。
*4:WIngs社自体の設立は1948年で、元々は清掃用洗剤を開発する会社であったようです。Kinという洗剤、インドネシアでは結構有名なブランドですが、それを製造している会社です。[Wings Indonesia]
*5:そのため日本でも見かけることが多くなりました