こんにちは、今日は、インドネシアで現在(2019年)使われているお金の話です。
インドネシアで使用されているお金の単位は、Rupiah/ルピア、お札の色はとてもカラフルでそれぞれインドネシアを支えた偉人の肖像画がデザインされています。
今回は、インドネシアルピアについての概要とインドネシア国内で使用する際の注意などをまとめて記録したいと思います。
インドネシアルピアとは
インドネシアルピアとは、インドネシア共和国で使用されている通貨です。インドのルピーと国の名前も通貨単位も似ているなぁと感じる方もいるかも思います。実は、その感覚、間違えでもないみたいです。
ルピアという名前は、インドの通貨のルピーから来ている。1610年から東インド会社による経済的支配が始まり、インドルピーが流入してきた。日本軍政を経て独立後、1949年にルピアがインドネシアの通貨単位として定められた。(ルピア - Wikipedia)
Nama Rupiah berasal dari kata India: rupiya (रुपीया) yang dimana kata tersebut berakar dari bahasa Sansekerta yaitu: rupyakam(रूप्यकम्) yang berarti "perak".(Rupiah - Wikipedia bahasa Indonesia, ensiklopedia bebas)
ルピアという名前は、インドの言葉rupiya (रुपीया)に由来する。この言葉は、サンスクリット語の【銀】を意味するrupyakam(रूप्यकम्)にルーツをもつ言葉である。
オランダの東インド会社、インドのサンスクリット語など、様々な歴史的要素がかかわって、インドネシアルピアという通貨が誕生したようです。
おおよそのインドネシアルピア=円(2019年現在)
現在のインドネシアルピアは、Rp.1=約0.007円、1円=約Rp.126です*1。
ちょっと単位が細かくてわかりにくいので、Rp.1=約0.007円を1000倍、10000倍にして計算します。おおよそRp.1000=7円、Rp.10,000=70円という感じで認識すると価値が理解しやすいです。
インドネシアルピアの種類
現在使用されているルピア紙幣は7種類(写真にRp.1,000を入れるのを忘れました・・。)、硬貨は、三種類存在しています。しかし、Rp.100、Rp,200などの超少額(日本円にして1円、2円ほどの価値)の硬貨は、ジャワ島以外の田舎ですと使えないこともあります。こまごまとした硬貨を集めて払おうとしたら、「ジャワでしか使えないよ」と言われました。
インドネシアルピアの紙幣の色
- Rp1000(黄土色)
- Rp2000(灰色)
- Rp5000(黄色)
- Rp10.000(紫色)
- Rp20.000(緑色)
- Rp50.000(青色)
- Rp100.000(赤色)
ちなみに、紙幣に印刷されている偉人は2016年に発行された新札と旧札で異なる場合もあるようです。しかし新札の最高額紙幣でも、スカルノ元大統領とモハマド・ハッタの二人の肖像画が旧札に続き使用されています。
1945年8月17日の独立宣言時にはこの二人が署名をし、その後のオランダとの独立戦争時にも主導的な役割を果たしたといわれています。インドネシア独立に深くかかわっている人物です。この二人の名前は、スカルノ・ハッタ空港にも使用されています。
また紙幣の裏側には、インドネシアを代表する自然や文化を現した絵が描かれています。
少額札はぐしゃぐしゃになりがち
色鮮やかで素敵な紙幣なのですが、Rp.1000、Rp.2000などが価値が下がりすぎて日本円でいう10円、20円の価値しかないため、扱われ方が雑になりがちでぐしゃぐしゃにされてしまっていることが多いです。Rp.20,000(200円くらいの価値)くらいまでは、ぐしゃっと丸めたり、折りたたまれたりしてポケットに入れられていることが多いです。さすがに最高額紙幣のRp.100,000(1000円/赤札)になると、きちんとお財布に折り目を付けずにしまわれます。
インドネシアルピアの数え方
インドネシア語では、Ribuという言葉が「千/1000」を表します。そのため、日常会話の中では、一万ルピア以上の場合、Ribuを省略した数字が使われることが多いです。
- Rp1000⇒スリブ/ se(1) ribu
- Rp2000⇒ドゥアリブ/dua(2) ribu
- Rp5000⇒リマリブ/lima(5) ribu
- Rp10.000⇒スプルーリブ/sepuluh(10) ribu
- Rp20.000⇒ドゥアプルリブ/ dua puluh(20) ribu
- Rp50.000⇒リマプルリブ/lima puluh (50) ribu
- Rp100.000⇒スラトゥスリブ/ seratus (100) ribu
- Rp.1,000,000⇒サトゥジュタ/satu(1) juta (100万)
バリなどでは、日本語で「1万ルピアだよ~」などと声掛けをされることもあるのですが、正直は私は、日本語の数字単位で言われても混乱してしまいます。ちなみに、一万ルピア=Rp.10,000(70円)、十万ルピア=Rp.100,000(700円)となります。ここにさらに、英語でミリオン単位を使われるともう、正直なんだか全く理解できません。そのため、インドネシア語ですべて聞き返し、金額を確認します。
旅行などに行く予定がある方は、お金に関する数字だけでも覚えておくと桁数の多いルピアに混乱せずに済むかもしれないです。
桁数が多すぎる問題
ここまで、ルピアを紹介してきたわけですが、ルピアって桁数が多すぎるんです。十万ルピアと百万ルピアって、もはやゼロが多すぎて、慣れるまでぱっと見いくらなのかわからない・・・・。5年くらいインドネシアでルピア使っている私でも銀行でお金をおろすときなんか、ゼロをしつこく数えて確認します。
インドネシア人ですらリブ(千)を省略して呼んでるわけです。ちょっとそろそろ高額紙幣を追加して、ゼロを減らしていくみたいな単位の変換が必要な気がします。
しかし、2016年に発行された新札が2年かけてようやく地方にもちらほら入ってきたという現状なので、今後どのようにこの通貨をコントロールしていくのだろうかと気になってもいます。(地方ではRp.100などの少額硬貨は受け取ってもらえないという謎の地元ルールで少額通貨が排除され始めている)
ちなみにこの桁数多すぎるルピアで、実は先日私はやらかしました。
Rp.199,000のコーヒーです。1500円以上します。インドネシアでこの額は高額です。それもそのはず、これ「コピ・ルアック」なんです。
しかし私はなぜか、199円のような気分で買ってしまったのです・・・・。ぼーっとしてるとやらかします。みなさんも、ルピアでお買い物をする際にはお気を付けください。レジで合計金額を見て気が付きましたが、美味しいコーヒーなので・・・と言い訳・・・。
まとめ
- インドネシアルピアは、インドルピーにルーツを持つ。
- カラフルで、絵柄も凝っている。
- 桁が多すぎる。
- 高額になればなるほど、間違えるので、慎重にゼロの数を確認しよう。
- コピ・ルアックは、おいしいよ。
以上、インドネシアルピアの概要と、桁が多すぎる問題についての記録でした。
▼インドネシアでルピアを調達する場合、現地ATMでの「海外キャッシング」が便利なのでお勧めです。クレジットカード決済も普及しつつあるので、クレジットカードは絶対に持っていきましょう!
▼クレジットカードにまつわるトラブル集もまとめました。
▼こちらでは、インドネシアのお金とひとにまつわる問題(お金貸して問題)について考察しています。
*1:外国為替計算 - Yahoo!ファイナンス:2019年3月6日