こんにちは!今日は、ジョグジャカルタのカフェ第二弾!最近インドネシアでは、カフェが大ブームで、そこかしこにおしゃれなカフェが次々できています。しかし、その多くは、スターバックスなどの国外企業を模倣したものが多いのも現実・・・プラスチック製のカップに注がれた割高なコーヒーがおしゃれだと流行っている。そんな中二人の青年が「インドネシアのNggopi*1ってのを大事にしようぜ」というコンセプトでインドネシア的美味しいコーヒーを提供するカフェを立ち上げる・・・・。
というのは、実はすべて小説の中で起きた話だったはずなんです。この話が映像化され、大ヒット。映画の第二弾が作成されるほど人気になり、なんと映画の中のカフェとおんなじ名前のカフェまでできてしまいました。(2019年5月に日本語翻訳版の小説『珈琲の哲学 ディー・レスタリ短編集 1995-2005 (インドネシア現代文学選集)』が発売されました!)
映画の人気を背景にカフェの人気が成り立っているのかと思いきや、映画の存在を知らないGo-Jeckドライバーのお兄さんに「いいカフェあるよー」と教えてもらったのがこのカフェでした。映画を知っていた私は、正直カフェとしてのあまり期待をしておらず(ジョグジャカルタ市内から外れた場所にありアクセスも悪いため)、行く予定はなかったのですが・・・・映画を知らないけどカフェを知っててお勧めしてくれる人がいるとなれば話は別です。というわけで、行ってきました。とっても雰囲気がユニークで、コーヒーもケーキもおいしい素敵なカフェだったので、ここに記録しておきます。
ジョグジャカルタ市内の喧噪に疲れたら、この大自然に囲まれたカフェで雰囲気の異なるジョグジャカルタに触れてみてはいかがでしょうか。
Filosofi Kopi Jogja
ジョグジャカルタの民家を改造したと思われる店舗は、田んぼの緑と小川が流れるのどかなジョグジャカルタ郊外にあります。その日私を乗せたGo-Jeckのドライバーさんはこのカフェのことを知らなかったので、こんなところにカフェがあるの・・・?という感じで恐る恐る田んぼ道を走ってくれました。(二人して、GPSの間違いじゃないか不安になってくるほどの田んぼ道でした)
古民家を改造した店舗
看板を目印に林の中の一本道を進んでいくと、これまた突然道の両脇に並べられたテーブルとイスが見えてきます。古民家を改造した店舗らしく、家の形をそのままに壁を抜いてオープンカフェが設置されています。田んぼと林の中という立地も影響して、一見してカフェなのか、民家なのかわからなかったです。
夕方から夜にかけては、すべての席が埋まるほど大盛況なようです。屋外に設置されたテラス席を含めると50席以上はありそうなので、昼時ならばゆったりと過ごすことができると思います。(ツアー客などが入ってくると少しにぎやかになるかもしれません)
値段もお手頃な美味しいコーヒーとケーキ
値段もお手ごろで、コーヒーとケーキを頼んでもRp.45,000(税込み)でした。コーヒーはフルーティーな香りと苦みのバランスがとてもよくて、素直に美味しいなと思えました。コーヒー以外のドリンクメニューも豊富なので、コーヒーが苦手でも問題ないと思います(ジャカルタから旅行に来ていた観光客の女の子たちは誰一人としてコーヒーを頼んでいませんでした)。
Filosofi Kopi の場所
ジョグジャカルタ店は、観光エリアの喧騒から離れた北部郊外の田んぼの中にある
Filosofi Kopi Kedai Jogja(ジョグジャカルタ店)は、ジョグジャカルタ北部郊外に位置しています。マリオボロ通りなどの観光エリアは、ジョグジャカルタ市内南部に集中しているので、そういったエリアからはかなり離れています。
しかし、ジョグジャカルタ市内のにぎやかさとは全く異なる、ジョグジャカルタの自然の風景を楽しむことができます。観光エリアの喧騒に疲れたら、ちょっと足を延ばしてみるのもお勧めです。
Filosofi kopi Jogja
ちなみにトリップアドバイザーでジョグジャカルタ内スパ部門一位を獲得したSaarah Spa(SAARAH - Home - SAARAH Luxury Day Spa and Beauty)も、Filosofi Kopiと同じエリア、ジョグジャカルタ北部郊外にあります。(バイクで10分くらいの距離です)
ジャカルタの店舗は、ブロックMにあるようです。
ジャカルタの店舗は、撮影場所がそのまま店舗として営業しているようです。
Filosofi Kopi Jakarta
関連グッツなども販売されています。Filosofi Kopi公式サイト⇒Filosofi Kopi
日本語翻訳版Filosofi Kopi『珈琲の哲学 ディー・レスタリ短編集 1995-2005』
2019年の5月に、このカフェの世界観を作り出した原作短編小説ディー・レスタリの短編集の日本語版が発売されることとなりました!興味があったけどインドネシア語での挑戦をあきらめていた方(私とか)には、大朗報ですね!
原作の世界観を知ったら、こうしたコンセプトカフェも一段と楽しめる気がします。

珈琲の哲学 ディー・レスタリ短編集 1995-2005 (インドネシア現代文学選集)
- 作者: ディー・レスタリ,福武慎太郎,加藤ひろあき,西野恵子
- 出版社/メーカー: ぎょうせい
- 発売日: 2019/05/31
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
読了しましたら、レビューなどを書いてみようと思います。ぜひともカフェにこの本を持参して読みたい・・・。一時帰国の際に手に入れようと思います!
まとめ
- Filosofi Kopiは小説から生まれたカフェ
- 映画化もされたけど、映画を知らない人も知っている人気のカフェになりつつある。
- ジョグジャカルタの店舗はジョグジャカルタ郊外の田んぼの中にある。
- 自然に囲まれた開放的でユニークなカフェだった。
- コーヒーは美味しかった!
- ケーキもおいしかった!
- 2019年5月に日本語版小説Filosofi Kopiが発売されました!
ちょっと遠いので頻繁に行くことはできませんが、時間があってのんびりしたいときに行きたい場所だなと思いました。映画を見るとさらに楽しめるかもしれません。しかし、映画を見ても見なくても、コーヒーは美味しかったです。
以上、ジョグジャカルタの郊外にある大自然に囲まれたカフェFilosofi Kopiについての記録でした!
▼ジョグジャカルタ市内南部(マリオボロ通りに近いエリア)のクマさんカフェもかわいくて美味しいです。
(2019年5月加筆修正)
*1:Kopi(コーヒー)の動詞化した単語、単にコーヒーを飲むだけでなく、コーヒーを飲みながらゆっくりする、おしゃべりするというような意味合いがあるようです。