こんにちは!今日は、珍しく観光地の話題です。実は私、人混みが苦手で混雑する時期や時間帯には、絶対に観光エリアに近寄らないように心がけて生きています。そのため、このブログには観光地の話題がほとんどないのです。
しかし、一時帰国の際のお土産や日常で使用するバティックなどを購入する際には、やはり、ジョグジャカルタ市内では一番品ぞろえの良いエリアマリオボロ通りに行かざるを得ない!
そこで今回は、人混み嫌いの私が発見した、一か所でお土産探しから、ジョグジャカルタ文化鑑賞、お食事までが完了する素晴らしい場所、Hamzah Batik/House of Ramintonについてまとめます。
マリオボロ通りの道端のお土産屋さんで根切交渉などを楽しめない・・・そもそも人混みが苦手(通りを往来する人の足の速度が亀並みでつらい)・・・というひとにおすすめの一軒です。また、マリオボロ通りの喧騒を味わった後の最後のお店、休憩所としてもお勧めです。
▼マリオボロ通りについての概要を知りたい方は、以下の記事をどうぞ!
- ハンザ・バティック/ハウス・オブ・ラミントン
- Hamzah Batik(一階:バティック、正面イベントブース)
- Hamzah Batik(二階:小物土産等)
- House of Raminton(三階:レストラン)
- Hamzah Batikで購入したもの
- まとめ
ハンザ・バティック/ハウス・オブ・ラミントン
今回紹介するのは、マリオボロ通りの人混みに揉まれずに、ジョグジャカルタ土産(高級バティックから小物雑貨、お菓子)を購入し、ジャワ文化に触れ、ジョグジャカルタ料理を楽しむことができる三階建てのお店です。
別名、Mirota Batikと呼ばれており、Hamzah Batikと言って通じなかった場合は、Mirota Batikと言うと伝わる場合があります。(おそらく旧名がMirota Batikでした)
Hamzah Batikでは、すべての商品には値札が付いており、バティックもプリントか染め抜きか、タグに表記されています。インドネシアルピアや現地の相場などにあまり慣れていない人でも、安心してお買い物ができます。
また、建物の三階には、House of Ramintonというジョグジャカルタ各地に店舗を持つジョグジャカルタ料理のレストランが入っています。週末にはバティックの絵付け体験や、ジャムゥ(ジャワ伝統の生薬)販売などイベントも行われています。ジョグジャカルタの魅力が一つの建物にギュッと詰まっているので、とてもお勧めです。
Hamzah Batik/House of Ramintonで楽しめるジョグジャカルタの魅力
Hamzah Batikで買えるジョグジャカルタ・ジャワ土産
- バティック(服)
- バティック小物(シュシュ、カバンなど)
- ジャワ人形
- キーホルダー
- ジョグジャカルタ・ジャワのお菓子
Hamzah Batikで開催されるイベント(不定期)
- バティック(ろうけつ染め)の作成過程鑑賞
- バティック絵付け体験
- ジャワ音楽鑑賞
- ジャムゥ(ジャワ伝統の生薬)販売
House of Ramintonで食べられるジョグジャカルタ料理・インドネシア料理
Hamzah Batik/House of Ramintonの場所
Hamzah Batik/House of Ramintonは、マリオボロ通りの南方面(端)に位置しています。マリオボロモールなどから歩く場合は、露天商で埋め尽くされた通りを5~10分ほど歩く必要があります。
何も購入せずに散歩と思って歩くのもありですが、結構遠いので疲れます。マリオボロ通りを散策する気がないのなら、タクシーなどで店の近くまで行ってしまうのもありです。(ただし、マリオボロ通りは北から南へ一方通行なので、南の端にあるハンザバティックにたどり着くためには渋滞しているマリオボロ通りを通り抜ける必要があります)
Hamzah Batik(一階:バティック、正面イベントブース)
バティックと食べ物(お菓子や紅茶など)
プリントから手染めのバティックまで、値段も幅広く、デザインも定番のものから、Tシャツなどの変わったものまであります。(生地のメートル売りもしています)
食べ物は、ジャワのお菓子やインドネシア産カカオを使ったチョコレート、紅茶などを見つけることができます。
飲食物のお土産は、お店を出た右手側にも小さな売店があり、そちらで購入することもできます。
ジャムゥ売りのお姉さん
正面の入り口から入ると目の前に、ジャムゥ販売ブースがありました。(週末限定の可能性あり)ジャムゥとはソロ発祥のジャワ伝統生薬です。ジョグジャカルタでは自転車やバイクで手作りジャムゥを売り歩くIbu Jamu/ジャムゥおばさんをよく見かけます。
ジャムゥ一杯の値段も路上でジャムゥおばさんから購入するのと同じ値段です。さらに、ジャムゥが注がれる器は、なんと今は珍しいココナツのお椀でした!
ジャムゥの種類は、定番のクニールアサム(ウコンとタマリンドウ:女性の体に良い)から、グラジャワ(ジャワの黒砂糖)を使ったものなどいろいろ種類があって、症状を伝えると(私は胃腸が疲れて食欲が減退していたのでそれを伝えました)、お姉さんが何やらビンのジャムゥを少しずつ混ぜてブレンドジャムゥを作ってくれました。(苦かったですが、そのあと口直しのグラジャワ(ジャワの黒砂糖)のジャムゥを少しいただけました)
ジャワ名物ジャムゥとジャムゥおばさんについて詳しく知りたい方は、こちらの記事【ジャワの伝統秘薬】JAMU/ジャムゥという魔法のポーション【生薬】もどうぞ!
バティック絵付け体験(バティックの絵付け鑑賞の時もあります)
ジャムゥの後ろでは、バティック(ジャワ伝統のろうけつ染め)絵付け体験会が行われていました。子供向けには、かわいい動物などのキャラクターものの絵柄も用意されていました。
同じ場所でプロの絵付け師の方がバティックに絵付けをしている時もあります。
ジャワ音楽の生演奏も聞ける
本格的なジャワ音楽、しかも生演奏をBGMにしてお買い物ができるとは、なんという贅沢。
Hamzah Batik(二階:小物土産等)
二階は、バティック小物やキーホルダー、ジャワの人形など様々な雑貨が販売されています。
そのほかにも、バティックのカバンや帽子、銀細工から置物まで本当に幅広い種類の雑貨が販売されています。いろいろ探してみてください。(すべての商品に値札がついていますので、ここで土産物の相場を確認してマリオボロ通りに繰り出すのもありだと思います。)
House of Raminton(三階:レストラン)
二階の店内奥に隠れている階段を見つけるか、各階の奥に隠れているエレベータを見つけて、三階に上がると、House of Raminton(レストラン)にたどり着くことができます。(もちろん店員さんに聞けば、すぐ案内してもらえます。)
トランスジェンダーなオーナーの銅像が目印
実は、Hamzah Batik及びHouse of Ramintonのオーナーは同一人物のHamzah Sulaemanというトランスジェンダーな男性なのです。Hamzah Sulaemanは、ビジネスマンでありアーティスト(インドネシアの友人はコメディアンと表現していました)であり、ファッションデザイナーでもあるというマルチタレントに恵まれた人物です。Hamzah Sulaemanは、Mirotaグループのオーナーであり、その傘下にHamzah Batik(旧Mirota Batik)、House of Ramintonがあります。
House of Ramintonはジョグジャカルタに数店舗存在するのですが、その目印は彼の銅像です。もちろん、マリオボロ通り店にも彼の銅像があります。
店内には、テーブル席と座敷のに種類の席が用意されています。
また、ステージではワヤンの上演やダンスなどが披露されることもあります。(イベントの詳細は公式のインスタグラムなどで告知されます。)
House of Ramintonのメニュー:ジョグジャカルタ名物Gudegなどがおすすめ
私は、お野菜が食べたい気分だったのでGado-Gado(ガドガド:蒸野菜とピーナツソース)を注文しました。飲み物は、店員さんお勧めのジャワ名物Es Dawet(甘い黒糖とココナツのジュースに米粉で作られたジェリーのようなものが入った飲み物。)を注文しました。私はこのCendolと呼ばれる米粉ジェリーのようなものがとても好きで、黒糖も好きなのですごくおいしくいただけました。
サテ(串物)やテンペ(大豆の発酵させたものを揚げたもの)などのサイドメニューも豊富なので、数人でいろいろなメニューを頼んでシェアするのも楽しいです。
ジョグジャカルタ市内の別店舗は、24時間営業
The House of Raminton (Jalan. Faridan M Noto)
Hamzah Batikで購入したもの
最後に今回私がHamzah Batikで購入したお土産などを載せてきます。バティック生地のシュシュなどは一つRp.5,000(35円ほど)でとてもかわいくてばら撒き土産によさそうです。(一時帰国前に追加購入したいと考えています。)
まとめ
- マリオボロ通りで一番お勧めのバティック・お土産屋さんです。
- バティック絵付けやジャムゥなど普通のお土産屋さんではなかなか体験できないイベントを開催している。
- お土産を買った後は、House of Ramintonのジョグジャカルタ・インドネシア料理を楽しめる。
- イベントの日時を確認していけば、無料でジャワ舞踊などを見ながらお食事ができるかも!
- ジョグジャカルタの魅力がぎゅっと詰まったお店です。
以上、マリオボロ通りで一番お勧めの安心できる楽しいバティック屋さんHamzah Batik/House of Ramintonについての記録でした!!
マリオボロ通りの歩き方については、こちら【Jalan Maliobro】ジョグジャカルタ観光の登竜門、マリオボロ通り完全攻略【Yogyakarta】 の記事で詳しくまとめています。
ちなみに…マリオボロ通りを北にずーっと歩いていくと、Tugu Jogja交差点に接続するJalan P.Mangkubumiに出ます。Jalan Pangeran Mangkubumiは、夕方から夜にかけてにぎやかになる通りです。ジョグジャカルタの激安ローカル屋台飯などが食べられます。ライトアップされたジョグジャタワー(Tugu Jogja)もとてもきれいです。
▼ジョグジャカルタ名物の激安ローカル屋台飯Nasi Kucingについて
▼ジャワの肌寒い雨季にピッタリのあったかカキリマ屋台スウィーツもおすすめ
▼観光の中心となる市内からは少し外れますが、美味しいジャワ名物が食べられるレストランもあります。
*1:Geprekとはジャワ語で潰すの意味
*2:Wedangとはジャワ語で「飲み物」の意味。この記事(【Wedang Ronde】ジョグジャカルタの夜のほっこりカキリマスウィーツ「ロンデ」【Makanan Manis Kahas Jogja】 )で紹介したWedang Rondeは、その一派